「理解すること」と「身に付けること」は違う

数学の問題に限らず、どんなことでも、
まず分かること、理解することから始まります。
そして、理解して初めて実践へと向かいます。
実践できるようになるためには、繰り返しの練習が必要です。

例えば、学校で挨拶をしましょうと教えられます。
挨拶の大切さは誰でも理解できるでしょう。
挨拶をしないと相手に嫌な感じを与える、
挨拶をすることでお互いの気持ちが通じる、といったことです。
しかし、実際にきちんと誰にでも挨拶できるようになるには、それなりの修練、実践が必要です。
「今日は挨拶する気持ちになれない」、
「相手に変に思われたらどうしよう」、
「挨拶するのが恥ずかしい」など、
いろいろな心の葛藤が出てくるからです。
その心の葛藤に打ち勝つためには、
実践して練習してできるようになるしかありません。
体が覚えてくると、自動的に挨拶できるようになるものです。

数学も同様です。
解説を聞いたり読んだりして問題を理解するのは一つのステップですが、問題を実際に解けるようになるには何回も演習する必要があります。
挨拶と同じように、解けるようになるまでに、いろいろな心の葛藤が出てくるからです。
ついつい自分なりの間違ったやり方で解いてしまい、そこから抜け出せなかったり、全く手が動かなかったりします。
繰り返し何回も練習を重ね、体、手が覚えてくると、半分自動的に問題が解けるようになります。
この自動化するまでに、何回も反復演習が必要だということです。

数学はそもそも理解するまでがハードルが高いということも影響しているのかもしれません。
理解すること自体が難しいことが多いため、つい理解できただけで満足してしまうのかもしれません。
しかし、実際の得点に結びつけるためには、つまり、自分で解けるようになるためには、もう一段ハードルを超える必要があるのです。

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