過去問で何点取ればいい?

長野県高校入試の過去問を解いてみたけれど、何点くらい取れていればいいのでしょうか?

これは、中学3年生のお子さんを持つ保護者の方からよく出てくる疑問の一つです。
例えば、

「60点取れたけれど、これで大丈夫?」
「50点しか取れなかったけれど、合格できる?」
「80点を取らないといけない?」

など、過去問の点数を見ると、どうしても気になってしまいます。
しかし、「過去問で○点取れば合格できる」という単純な基準はありません。
高校によって受験者の学力や倍率なども異なりますし、入試問題の難易度によって平均点も変わります。
では、過去問ではどのくらいの点数を目標にすればよいのでしょうか。
今回は、長野県高校入試数学の過去問に取り組むときの、目標点の考え方について説明します。

1.まずは「志望校の受験者平均点」を意識する

数学の過去問で目標点を設定するとき、まず意識したいのが、
志望校の受験者の平均点以上を目指す
という考え方です。
ただし、ここで注意したいのは、長野県教育委員会が公表している「数学の平均点」は、基本的に県全体の受検者の平均点だということです。
また、年度によっても変わります。例えば、令和7年度の長野県公立高校後期選抜では、数学の平均点は58.45点でした。令和6年度は49.0点でした。これは、入試問題の難易度などによって平均点が変わるためです。
したがって、
長野県の数学は60点取れば大丈夫
と考えるのではなく、
自分が受験する高校では、どのくらいの得点が必要なのか
という視点を持つことが大切です。

2.志望校の受験者平均点を一つの目安にしましょう

では、具体的にはどう考えればよいのでしょうか。
例えば、志望校の受験者の数学の平均点が60点だったとします。
この場合、
過去問で60点取れたから大丈夫!
と考えるのではなく、
まずは60点を超えることを目標にしよう
と考えてみましょう。
平均点というのは、受験者の得点を平均したものです。
したがって、平均点を上回るということは、少なくともその集団の中で平均より上の位置を目指すということになります。
もちろん、実際の合否は数学だけで決まるわけではありません。
内申点、他の教科の得点、学校ごとの選抜方法なども関係します。
そのため、平均点はあくまでも目標を設定するための一つの目安として考えてください。

3.「平均点ぴったり」を目標にしないことも大切です

ここが、過去問に取り組むうえで非常に重要なポイントです。
例えば、
志望校の平均点が60点だから、過去問でも60点取れればいい
と考えるのは少し危険です。
なぜなら、入試本番では、普段の実力を100%発揮できるとは限らないからです。
本番では、

• 緊張する
• 時間配分を間違える
• 普段ならしない計算ミスをする
• 問題を読み違える
• 最初の問題で時間を使いすぎる
• 難しい問題を見て焦る

など、さまざまなことが起こります。
普段なら解ける問題なのに、本番では解けなかった。
これは、決して珍しいことではありません。

4.「本番では実力の70%程度」と考えて余裕を持つ

そこで、過去問に取り組むときには、
本番では、自分の実力の70%程度しか出せないかもしれない
くらいに考えて、余裕を持っておくことをおすすめします。
もちろん、これはすべての受験生が本番で実力の70%しか出せないという意味ではありません。
あくまで、
本番では何が起こるか分からないので、普段から余裕を持った状態を作っておこう
という考え方です。
大切なのは、
一度だけ目標点を取った
ではなく、
何度解いても、ある程度余裕を持って目標点を超えられる
という状態です。

5.「最高点」より「安定して取れる点」を見る

過去問では、最高点だけを見るのではなく、何回解いても安定して取れる点数を見るようにしましょう。
例えば、
Aさん:65点、82点、58点、70点
という場合。一度82点を取っていますが、点数の幅がかなりあります。
一方、
Bさん:70点、72点、68点、71点
なら、最高点は72点ですが、非常に安定しています。
受験に向けて大切なのは、
たまたま高得点が取れた
という状態より、
いつでも一定以上の点数を取れる
という状態です。
もちろん、実際の入試では問題の難易度によって点数は変わります。
だからこそ、複数年度の過去問を解いて、自分の得点力を確認することが大切です。

6.「取るべき問題」を確実に取れるようにしましょう

高校入試数学では、すべての問題を正解する必要はありません。
特に長野県の数学では、基本的な問題から、関数・図形などの思考力を必要とする問題まで、さまざまな難易度の問題が出題されています。
だからこそ、
「難しい問題を全部解けるようにする」
よりも、
「取るべき問題を確実に取れるようにする」
ことが重要です

7.まとめ|過去問では「平均点+余裕」を目指しましょう

過去問で何点取ればいいの?」という質問に対して、一つの数字だけを答えることはできません。
志望校によって状況が違いますし、入試問題の難易度も年度によって変わるからです。
そこで、まずは、
志望校の受験者の平均点以上を目指す
という考え方を基本にしてみましょう。
そして、平均点を取れるようになったら、そこで満足するのではなく、さらに余裕を作ります。
本番では実力の70%程度しか出せないかもしれない
くらいの気持ちで、普段の勉強では余裕を持っておくことが大切です。
そして、点数が足りないときには、

過去問を解く
→ 失点した原因を分析する
→ 必要なところを復習する
→ 再び過去問に挑戦する

というサイクルを繰り返しましょう。
過去問は、「今の自分に何が足りないのか」を教えてくれる、とても大切な教材です。

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