数学が苦手な中3生の勉強法

うちの子は数学が苦手で、受験勉強をどう進めればよいのか分からない……

中学3年生のお子さんを持つ保護者の方からすると、数学の受験勉強は特に悩みやすいところではないでしょうか。
数学は、英単語のように覚えればすぐに点数が上がる教科ではありません。
しかも、中学校の数学は、それまでに学んだ内容が次の学習につながっています。
例えば、分数の計算が苦手なまま中学校の数学を学習していると、文字式や方程式でつまずくことがあります。
さらに、方程式や比例・反比例の理解が不十分なまま関数を勉強すると、関数の問題が難しく感じられます。
では、数学が苦手な中3生は、どのように受験勉強を進めればよいのでしょうか。
今回は、数学が苦手な中3生におすすめしたい勉強法についてご紹介します。

1.まずは「今の自分の力」を知ることから

数学が苦手だからといって、いきなり中学1年生の最初から全部やり直す必要はありません。まず大切なのは、
「今、どこまでなら解けるのか」
を確認することです。
学校の問題集や模擬試験などを利用して、自分がどの分野でつまずいているのかを確認してみましょう。例えば、

• 正負の数はできる
• 文字式になると難しい
• 方程式は何となくできる
• 関数になると分からない
• 図形が苦手
• 証明はほとんど分からない

というように、自分の状態を具体的に把握します。
「数学が苦手」と一言でいっても、どこでつまずいているのかは人によって違います。
苦手なところを見つけることが、勉強のスタート地点です。

2.基礎を勉強したら、早めに過去問に取り組みましょう

数学が苦手な中3生の場合、
まだ数学ができないから、過去問は後でいい
と思ってしまうことがあります。
しかし、私はむしろ、ある程度まで基礎を勉強したら、できるだけ早く過去問に取り組むことをおすすめします。
もちろん、いきなり過去問を全部解ける必要はありません。最初は、
「こんな問題が出るんだ」
と知るだけでも構いません。
そして、実際に問題を解いてみると、

「この問題は解ける」
「ここまでは分かる」
「この問題は全然分からない」

ということが見えてきます。これが非常に重要です。

3.過去問は「テスト」ではなく「勉強の教材」として使う

過去問というと、
本番と同じように時間を測って、何点取れるか確認するもの
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、その使い方も大切です。
しかし、数学が苦手な中3生の場合、過去問にはもう一つの使い方があります。それは、
自分が何を勉強すればよいのかを教えてくれる教材
として使うことです。
例えば、過去問を解いていて、

この問題は一次方程式を使えばいいのは分かる。でも、方程式の計算ができない

ということが分かったとします。
そうしたら、方程式の計算に戻って勉強します。また、

図形の問題が分からない。でも、そもそも面積の計算がよく分かっていない

という場合もあります。
この場合は、図形の難しい問題を何時間も考えるより、必要なところまで戻って勉強した方が効率的です。このように、

過去問を解く

分からないところを発見する

必要なところまで戻って勉強する

もう一度類題を解く

という流れを作ります。

4.「小学5年生くらいまで戻る」ことも大切です

ここは、数学が苦手な中3生にとって非常に重要なポイントです。

中3生なのに、小学校の算数まで戻るのは恥ずかしい

と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、分からないのであれば、思い切って戻ってしまえばよいのです。
場合によっては、中学数学ではなく、小学校の算数まで戻る必要があります。特に、

• 分数 •小数
• 割合 • 比
• 面積 • 単位
• 速さ • 図形

などは、中学校の数学にもつながっています。
例えば、
分数の計算が苦手
という状態で、中3の数学だけを一生懸命勉強しても、なかなか思うように理解できないことがあります。その場合は、
分数が初めて出てきたところまで戻ってみよう
と考えればよいのです。
そして、必要であれば小学5年生くらいの内容まで戻って、基礎を確認します。
これは「勉強が遅れている」ということではありません。
今の自分に必要な場所まで戻っているだけです。

5.過去問を軸にすると「勉強するべき場所」が見えてきます

数学の教科書や問題集を最初から全部やり直そうとすると、かなりの時間がかかります。
中3生に残されている受験までの時間には限りがあります。
そこで、
過去問を軸にして、自分に必要な勉強を見つける
という考え方が役立ちます。
例えば、過去問を解いて、
関数が弱い
と分かったら、関数を重点的に勉強します。さらに、
関数が分からない原因は、比例・反比例だった
と分かったら、そこまで戻ります。そして、
比例・反比例が分からない原因は、割合や比だった
のであれば、さらに戻ります。
このように、自分の弱点を一つずつ掘り下げていきます。
これは、ただ問題集を最初から順番に解くよりも、自分に必要な勉強を見つけやすい方法です。

6.数学は「戻る勇気」と「進む勇気」の両方が大切です

数学が苦手な中3生に伝えたいのは、
分からなければ戻っていい
ということです。
中3だから中3の問題だけをやらなければいけない、ということはありません。
小学5年生まで戻ってもいいのです。
そして、基礎ができたら、また中学校の数学へ戻ってきます。大切なのは、
戻ることを目的にしないことです。
小学5年生の算数を全部やり直そう」ではなく、
今の問題を解くために必要なところまで戻る
と考えてください。そして、理解できたら、また前へ進みます。

7.まとめ

数学が苦手な中3生の受験勉強では、最初からすべてをやり直す必要はありません。
まずは現在の力を確認し、基礎をある程度身につけたら、過去問を勉強の軸として利用してみましょう。
過去問を解けば、「何が分からないのか」が見えてきます。
そして、分からないところが見つかったら、そこまで戻って勉強します。
必要であれば、
中3 → 中2 → 中1 → 小6 → 小5
と戻っても構いません。大切なのは、学年ではなく、
自分が理解できているところまで戻る
ことです。
そして、基礎を確認したら、再び入試問題に戻ります。

過去問を解く
→ 分からないところを見つける
→ 必要なところまで戻る
→ 基礎を固め
→ 再度過去問に挑戦する

このサイクルを繰り返すことで、少しずつ解ける問題を増やしていきましょう。

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数学が苦手な中3生も、まずは自分がどこでつまずいているのかを確認するところから始めてみてください。

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