過去問はいつから始める?

高校入試の過去問は、いつから始めればいいのでしょうか?

中学3年生のお子さんを持つ保護者の方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。一般的には、
学校の勉強が全部終わってから過去問をやる
というイメージがあるかもしれません。
確かに、過去問を本番と同じように解いて、自分の実力を測るのであれば、ある程度の学習が終わってから取り組む必要があります。
しかし、過去問を「勉強のための教材」として使うのであれば、全部理解してから始める必要はありません。
むしろ、私はできるだけ早い段階で、一度過去問を見て、実際に解いてみることをおすすめします。
なぜでしょうか?
その理由は、過去問を軸にすることで、これから何を勉強すればよいのかが見えてくるからです。

1.「全部勉強してから過去問」は、実は効率がよくありません

例えば、数学の受験勉強を始めるとします。
教科書や問題集を使って、

中1の数学→中2の数学
→中3の数学→全部の復習
→ようやく過去問

という順番で勉強すると、かなりの時間がかかります。
もちろん、基礎を一から積み上げることは大切です。
しかし、受験までの時間には限りがあります
すべての内容を完璧に理解してから過去問に進もうとすると、本当に入試で必要な力を身につけるための時間が少なくなってしまう可能性があります。
そこで考え方を変えてみましょう。

2.先に過去問を解いてみましょう

まだ中3の学習内容をすべて終えていなくても構いません。
一度、長野県立高校入試の過去問を開いてみてください。
そして、解ける問題だけでもよいので、実際に解いてみます。
すると、

「この問題は解ける」
「この問題は少し難しい」
「この問題は何をすればいいのか分からない」

ということが分かります。
ここで大切なのは、最初から高得点を取ることではありません。
むしろ、
今の自分には、何が足りないのか
を知ることが目的です。
過去問を「テスト」ではなく、自分の勉強方法を教えてくれる教材として利用するのです。

3.過去問を解くと、勉強の優先順位が見えてきます

例えば、長野県の高校入試数学の過去問を解いたとします。
すると、

• 計算問題は解ける
• 方程式も解ける
• 関数になると分からない
• 図形も苦手
• 証明はほとんど分からない

ということが分かったとします。
そうしたら、すべての数学を最初から勉強し直す必要はありません。
まず、「関数と図形を重点的に勉強する」という方針を立てることができます。
さらに関数の問題を詳しく調べてみると、
一次関数の基本は分かるけれど、グラフと図形が組み合わさると分からない
ということが分かるかもしれません。
そうしたら、今度はそこを勉強します。
このように、
過去問 → 弱点発見 → 必要な勉強
という流れを作ることができます。
これが、過去問を早く始める大きなメリットです。

4.過去問は「勉強の地図」になります

受験勉強をするときに困るのが、

一体、どこまで勉強すればいいの?

ということです。
数学には非常に多くの単元があります。
すべてを同じ時間、同じ力で勉強する必要はありません。
入試問題を見れば、
このような問題が出る
ということが分かります。
さらに過去数年分を見れば、
このような分野がよく出ている
このタイプの問題が出題されている
ということも見えてきます。
つまり、過去問は単なる「最後の実力テスト」ではなく、受験勉強の方向を示してくれる地図になります。
地図を持たずに目的地を目指すより、地図を見ながら進んだ方が効率的です。
受験勉強も同じです。

5.「まだ習っていない問題」があっても大丈夫

中3生の場合、過去問を早い時期に解けば、
まだ学校で習っていない!
という問題が出てくることがあります。
それで構いません。例えば、二次関数をまだ学校で習っていない時期なら、二次関数の問題が解けなくても当然です。
大切なのは、
今はまだ習っていない
ということと、
習ったけれど理解できていない
ということを区別することです。
そして、習った範囲の中で解ける問題を確認していきます。
まだ習っていない分野については、
これからこういうことを勉強するんだ
と知っておくだけでも意味があります。

6.まとめ

過去問を始める時期について、
全部の単元を理解してから
と考える必要はありません。
むしろ、ある程度まで基礎を学んだら、できるだけ早く過去問を見て、実際に解いてみることをおすすめします。
最初は解けなくても問題ありません。過去問を解くことで、
何が分からないのか
が見えてきます。そして、

過去問を解く
→ 弱点を発見する
→ 必要なところまで戻る
→ 理解する
→ 再び過去問に挑戦する

というサイクルを作ります。
受験勉強では、限られた時間をどのように使うかが大切です。
すべてを完璧にしてから過去問に取り組むのではなく、過去問を軸にして、必要なところを効率よく勉強していく
これが、数学が苦手な中3生にもおすすめしたい受験勉強の方法です。

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過去問 → 弱点発見 → 基礎確認→ 再演習
というサイクルを作って、入試本番に向けた数学力を高めていきましょう。

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